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2030未来への分岐点(3)プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界~①~

こんにちは、CHIOJIです。

今回からは、NHKスペシャル2030 未来への分岐点 (3)「プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界」についてです。

これは、まぎれもない現実だということを感じながら読んでください。

目次

大量消費社会の現実

使い捨てプラスチックに溢れた大量消費社会

今、限界を迎えています

生き物たちへのダメージだけでなく、しわ寄せは私たちの暮らしにも及んでいます。

深刻な事態に陥っているマレーシア北部。

2020年11月に起きたリサイクル工場での火災で燃えているのは、すべてプラスチックごみでした。

日本など先進国などから輸入されたもので、この工場でリサイクルされる予定だったものだといいます。

この地区ではこうした火災が2年間で20件以上発生する異常事態となっています。

地元の医師が言うには、証拠はないが廃棄物を燃やすために業者自身が放火したと疑っています。

2020年の3月頃から肺の病気である気管支炎などを訴える患者が15%増加したといいます。

この事態に、住民がリサイクル業者に抗議し取り締まりを訴えた結果、放火は減少しました。

ところが今度は、人目につかない場所に、大量に放棄されるケースが相次いでいます。

池だったところが深さ10mにわたり、粉々に砕かれたプラスチックごみで埋め尽くされています。

日本からのプラスチックごみも大量に投棄されていることがわかりました。

2021年1月、国際条約で相手国の同意ないプラスチックごみの輸出は禁止されました。

しかし、規制を潜り抜ける業者が世界中で後を絶たないと予測されており、今後も警戒を緩めることはできません。

“夢の発明”の光と影

1950年代から本格的に使われるようになったプラスチック製品。

便利で丈夫、しかも安いとし、20世紀の夢の発明ともてはやされました。

これまで世界での製造数は83億トンで、今も増加し続けています。

石油が原料のプラスチック。

その主な用途は、

  • 36%‥容器・包装
  • 16%‥建築資材
  • 14%‥繊維

身近なものが7割近くを占めます。

リサイクルされているのは、全体のわずか9%にとどまっており、

焼却場での処分は12%です。

燃やすと大量の二酸化炭素を出し、温暖化につながる為、やみくもに増やせません。

残りのおよそ80%は、埋め立てなど、つまりごみのまま地球に積み上がっているのです。

海がプラスチックの“スープ”に

大きな問題は、野ざらしになったプラスチックごみの一部が海に流れ出すことです。

その量は、プラスチック消費量の1割、年間推定3000万トン。

海流に乗って地球全体へ拡散していきます。

このままでは10年後、海のプラスチックごみは急速に増え、今の3倍の9000万トンに達すると予測されています。

2050年には、魚の量を海洋プラスチックごみが上回り、海は、プラスチックのスープのような状態になるとされます。

使い捨てプラスチックの利用を大幅に削減できるか、この10年が地球と人類の未来を決めるカギを握っています

未来への分岐点、2030年まで、あと10年…

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この記事を書いた人

毎月の返済の為副業にチャレンジ/
お金や節約にまつわる様々な教えを実践し、
体験を発信していきます。

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